マルーンに乗って

お膝元で暮らす日常の思いつき

突然りんきらさんについて語ってみる。

だってネタバレが嫌派としては『メランコリックジゴロ』のりんきらさん、つまり凛城きらさんについて語りにくかったんですもの。
あ!大変遅くなりましたが、宙組全国ツアー公演千秋楽おめでとうございます。(今さら!!)

全ツが『メランコリック・ジゴロ』だと発表になった時、当然ファンとしては配役はどんなかなぁというのを考えるわけです。
その中でもノルベール、初演時は役名がただの浮浪者としか書かれていなかったフェリシアの父親は誰がやるんだろう?というのは非常に気になるところでした。

この作品には二人の父親が出てきます。
一人はノルベール、そしてもう一人はバロットの父フォンダリ。
ノルベールはアントワンの父でもありますし、バロットがその幼馴染みと言っていることから二人ともに大体28歳くらいの息子を持った父ということになります。
若く見積もって10代の時の子供だとしても、40代後半といったところ。
相当渋めな役なわけです。
果たしてそれを誰がするというのか、非常に興味をひかれました。

おじ様役者といえば全ツ出演者の中で組長の寿さんは間違いないのですが、その渋い役が2つあるため残りの一人はどうするの?状態。
さらに言えば持ち味から寿さんがフォンダリなのは間違いなさそう、となればノルベールは誰が?となったわけです。

ノルベールが凄いのはフォンダリが悪事に手を染めるようになったのはお前に憧れてだ、って言われることですよね。
つまりフォンダリより年上の可能性もあり?!
一体何者?そして誰がやるんだノルベール。

そして発表されたのは凛城さんだったのです。
いやぁ…意外というか、そう来たか!と思いました。
ですが全ツに出演している男役の中で上から組長、朝夏さん、澄輝さん、真風さんときて、もう次が凛城さん。
お父さん役がきてもおかしくはないんですよね。

ただ以前、愛音さんがフォンダリをされていたことがあったので逆もあり得たのかなぁとも思ったりもしたのですが。
実際観てみるとやたら渋くて、しかもべらぼうにイケメンでこりゃフェリシアとアントワン(あいにく偽者だけどそっくりだそうだし)の父親だわ~と納得のビジュアルにメロメロでした。

元々凛城さんのどこか優しさをにじみ出る暖かなお芝居が好きだったんですけど(銀英伝のヤンとか)、少ない出番ながらそれを感じられて嬉しいお役になりました。

しかし計算してなのか、フェリシアの髪色が似ているのもいかにも親子って感じで好きでしたが。
お気付きてしたか?
飲む時のアクションがコップを両手で抱えてというのが親子一緒だったことを。
4才までしか一緒に暮らしていない父と娘が同じように飲んでいる姿は大変愛おしかったです。
あれ、相談したりしてやってたのかなぁ?


ノルベールはフォンダリに見つかってはならないのだから、各地を転々としてただろうにあの町にいたのはダニエルの存在が大きかったんでしょうね。
かつて亡くした息子によく似た青年が優しくしてくれることにどれだけ救われただろうなんて、それまで考えたこともないノルベールのそれまでの生きざままで思いを馳せるほど凛城さんのノルベール大好きでした。