マルーンに乗って

お膝元で暮らす日常の思いつき

台風シトラス上陸!

もう爽やかな風なんてもんじゃないよ、あれはとてつもないインパクトがあった!と見終わってからしみじみしています。
そもそもわたしはロマンチックレビューが苦手、…だのにこんなに好きな作品になるだなんて思いもしませんでした。
初演にⅡも観ているのに不思議です。
わたしの中に眠っていた何かを呼びおこされてしまったのかしら…。


さて、プロローグから順に気になったところをピックアップしていきます。

まず、緞帳が開く前。

名古屋まで行ったからこそミラーボールの偉大さに気づかされました。
あれで一気にレビューの世界へ客席が変わりましたよね!
梅芸じゃまだいつものことでしょって感じでしたから。
いいですよねぇ、キラキラして。
色んな所でミラーボールなんて見る機会意外とあるのに宝塚感が凄かった。
やっぱり宝塚にキラキラって似合います。


そしてついにプロローグが始まると板付きでフレッシュさを感じさせる色彩の衣装を身に付けた宙組生たち。

正直娘役さんの被っているとてつもなく大きい帽子苦手でした。
あんなに大きい必要ある?!って思ってしまって…。
でもあれは全ツだからこそ魅力を発揮していました。
あの大きさのお蔭で舞台いっぱいに爽やかな色彩が広がるんですね。
簡素なセットしかないからこそ活きる帽子だなぁと感じました。
あと裾をひらひらさせる振りも効果的ですよね。

そしてこの時の立ち位置も好きです。
大抵宝塚では上級生から順に並ぶので下級生は後ろにいます。
でもこの時1列目に座っているのは黄緑色の衣装を着たシトラスの青年、娘Cたち!
顔が見やすいのも嬉しいんです。
そして次の列はレモンイエローなシトラスB、さらに真ん中には薄い水色のシトラスAがニコニコと立っています。
この雰囲気が凄くいいんです。

そしていよいよ朝夏さんの登場!
この時セットが交差して割れるのも好きです。
シンプルな演出だけど、ただ左右に割れるのでは普通ですものね。

あと朝夏さん登場と共に上手から飛び出してくるシトラスの娘C、恐らく最下の水音さんだと思うのですがムッチャ可愛いので是非注目してみてください。

さて上手花道から朝夏さんとお揃いな実咲さんが登場します。
うわぁ、ポスターと一緒!と感動なんです。
そうなると次は下手花道から真風さんだ!とワクワクそちらを見た時、梅芸の初日だけ誰?と思ったという。
だってポスターの衣装じゃなかったんですもの!
まさかの濃い青色の衣装でした。
衣装の形は今回の方がスッキリしていて(ピラピラの付いてる位置が良い感じ)真風さんにとっても似合ってるんですけど、とにかく初めて見た時は驚きでした。
ここでの少し垂らした前髪がツボです!

余談ですがポスターとスチールも素敵ですよね~。

そうそう朝夏さんと実咲さんのパキッとしたローズピンクの衣装も素敵ですよねぇ。
『NOW ON STAGE』で真風さんが衣装の色は「熟したシトラスの実」だとおっしゃってましたね。
…そうなると濃い青色の真風さんは成り立てシトラスでカチカチなんだろうか?とちょっと気になってしまいます。
まぁ宙組1年生ですから、それでいいのかもしれませんけどね。
いつか真風さんも熟すのかな?


そして次は男役3人での夢アモール!

愛月さんが歌っている時の朝夏さんと真風さんのシンクロっぷりが好きです。
プログラムに書いてある歌詞はこの場面のだと思うのですが、これ宝塚の歌じゃなかったんですね!ビックリ。

さらに言うと何と主題歌を作詞したのは岡田氏じゃない!
今回プログラムを見るまで知りませんでした。
え?そういうのってアリなんですか。
ショーで作詞しなかったら、どこでテーマ性とか表現するんだろう?なんて思ったり。


第2章、ステートフェア。

地名だと思ってたんですけど、どうやらお祭りの名前のようですねぇ。
さすがに複数回観たら気になってしまって…、今さら調べたけど良く分かりませんでした。

初日だけ実咲さんが幕が開いてもいらっしゃらなくて、上手からパーッと走ってきたのがメッチャ可愛くて!
歌が始まるタイミングでセンターにたどり着いたから、てっきり演出変わった?と思ったんですがこの日だけだったようです。

雨が降り東屋で朝夏さんと恋に落ちるという展開が『TOP HAT』みたい!と話題ですよね。
(映画は見ました)
デュエットの時、毎回上手いこと邪魔にならない所に帽子を落とすなぁ…なんて変なことに感心したりしてます。

そうそう最初ヤングボーイAが5人、ヤングガールAが6人なのでバランス悪くない?と気にしていたら、愛月さんが合流するんですね!
これも驚きでした。

あと最後に「フーッ!」と言うのは星吹さんのはず、なんですけど何しろ3階からしか観たことがないのでちょっと不安。
このあとのリプライズでは回を重ねるごとに手拍子が増えたのが嬉しかったです。


そしていよいよ真風さんの♪SMILE!

新調の衣装なんでしょうか?だったら嬉しいなぁ。
袖口の2色使いがお洒落なんですよ~。

贔屓目だと思うのですが、お歌上手くなりましたよね。

ここの歌詞が素敵なんですがDVDに収録されるか気になってます。


第3章、そよ風と私

スポットライトが当たった朝夏さんに拍手すると客席のテンションも上がる男役祭!
目が足りないよ、誰を見れば?!ってぐらい盛り上がります。

それにしても、ここの衣装って初演から凄いなぁと思ってるんですが変える気はないんですね。
水玉だけでも気になるのに、上からバンダナ、シャツ、パンツと何故か真っ二つに色が分かれているという謎衣装…。
いい加減フリルもくたびれてきてない?なんて心配もしたりして。
さらにあのバンダナ!毎回どう被ったら格好良いんだろう?なんてわたしが悩んでも仕方ないのに考えてしまうんです。
あまり見ないタイプの衣装だからかしら…。

今回の公演はスチールでも水玉の衣装で!
でも実際に観てみるとバンダナをちょっと斜めにして被って、右側だけチラッと揉み上げとこめかみ辺りが見えるように工夫してますね。

男役祭が終わり♪そよ風~と歌い出す朝夏さん。
…わたし、Ⅲまで何で『そよ風と私』なんてタイトルなんだ?って思ってました。
歌のタイトル&歌詞だったんですね!
気づいてませんでしたよ、すいません。

この場面では大人っぽいまぁみりのデュエットダンスが見所ですよね!
ある時足が存分に見えていないのが不服だったのか、朝夏さんったらガバッと捲ってから実咲さんの足に触れていました。
名古屋でも同じように裾がかかっていたので、お!来るか!!とガン見したのにガバッは無くなっていました。
もしや「やりすぎ」と演出家に注意されたなんてことないですよね。

ここは客席降りがあるのがポイントだと思うのですが、残念ながら朝夏さんと真風さんと愛月さんは舞台に残るんですよね。
…まあ3階から見ているわたしには関係ないですけど!
むしろ残ってくれて有りがたかったです。


第4章、ノスタルジア

やっぱり、真風さんにやって欲しかったよ…セバスチャン。
見たかったもの、実咲さんを取り合うトップと2番手を。

ま、それはさておき。
ここの場面は澄輝さんに夢中でした~。
実羚さんとふたりで朝夏さんを交えて芝居するところいいですよね。
にこやかにヴィットリオに「やぁ」って感じに挨拶を交わしたかと思いきや、踊り出した彼に驚き冷たい視線を送ります。
やがてマチルドとヴィットリオが中央で向き合い、曲調がシリアスなものに変わった瞬間。
澄輝さんはクールな何の感情もないかのような顔に変わったかと思うと、ふたりの間を割って移動するところが好きです。

そして早替わりの為駆けていく朝夏さん。
手袋を脱ぎながらなのが何とも色っぽいんですよ~!


第5章、ザ・ロケット。

和希さん、目線泥棒すぎ!
あとロケットなのに「フッ!」って声が男前すぎ!!


第5章、明日へのエナジー。

…実はこの場面も苦手だったんですけど、もうどうにも真風さんががむしゃらすぎて。
その姿にグッときます。
安蘭さんがトップの時に歌っていたのとはまた違う印象で不思議なんです。
まさか好きな場面になってしまうだなんて…。


♪夢アモール、ふたたび。

ノスタルジアでもそうでしたが、本当に実咲さんって歌がお上手ですよねぇ。
そういえば名古屋でプッチーニの♪O mio babbino careを歌い終わったあと拍手がおきたんですよ。
それもひとりだけ!凄くないですか?!
でも叩きたくなる気持ち分かりますよねぇ。

そして♪夢アモールでの真風さんとのデュエット。
なんかもう、実咲さんありがとうございます!って感じです。
ここの歌詞気になっているんですけど、手に入らないもんですかねぇ。


そしてスーパーまぁ様タイム。

ここはやっぱり下手での真風さんとのハイタッチが好き!
そして3階からだとここ見終わったら後は見るものがないという…。
仕方ないんですけどね。


そして黒燕尾!

ここは♪夢アモールのボレロ調です。
花組の朝夏さん、元星組の真風さん、元雪組の凛城さん。
そして生え抜きの愛月さん、風馬さん、和希さん。
きっと黒燕尾に対する雰囲気の違いなんかを楽しめる場面だと思うのですが、何しろわたしは真風さんをガン見しているのでよく分かってないというね。
でも真風さんが素敵だから仕方ないんです。


最後はもちろんパレード。

まず花音さんのエトワールに良かったね!って気持ちで始まります。

ここ無理矢理に手拍子しなくていいと思うんですけどねぇ。
何故か演歌に対する揉み手のようにリズム逆で叩きがちなのが気になって仕方ないです。
初日みたいに朝夏さんの三方礼に拍手するバージョンがスマートで良かったなぁ。


以上シトラス旋風の感想でした!