マルーンに乗って

お膝元で暮らす日常の思いつき

柑橘類の風、吹きまくる!

今さらながら「シトラス」ってなんやねん?と思ったので辞書で調べてみると「柑橘類」って書いてありました。
…わたし「シトラス」って物があって(りんご、みたいな感じで果実そのものの名前かと…)、それが風に乗って運ばれてきたよ~みたいに取り違えてました!
総称だったのか…。
柑橘系の爽やかな香りがする風ですよ~ってタイトルだったんですね。
初演は1998年なので、実に17年も誤解していたことが発覚。

でもね、改めてどういう意味?って調べたくもなるくらい、吹きまくってましたよ!
爽やかなシトラスの風が!!
納得のタイトルです。

何故か初演やⅡでは感じなかった風がビュービュー吹いてました。


まあ、ねぇ…初演は仕方ないかな?とは思います。
正直に言いますと『シトラスの風』、どちらかと言うと苦手なショーです。
というか岡田氏のロマンチックレビューとやらがよく分からないんですよね、すいません。

初演の『シトラスの風』…何故か力業!みたいに、ただただ踊るみたいなシーンが多かったように思います。
出演者全員白いワンピース(もし当時下級生の男役ファンなら泣いてしまいそう)で花總さんが大変そうな場面。
怖すぎてDVDを見ることすら出来ない、シュールなセットの前で薄暗い中幼稚園のスモックみたいな衣装だけでも驚きなのに仮面まで着けて踊る場面。(もし当時スターな男役さんのファンなら…)
しかも歌っている曲もメッチャ恐かった、はず。
本当にそれ以来目にしないように気をつけてますからうろ覚えなんです。
そして明日へのエナジー!
ここの汗だくで踊る姿…もうへとへとだよね、と可哀想で仕方なかった!!
そんなあまり良い印象のない初演バージョン。
わたしとしては姿月さんと花總さんのデュエットダンスがないのも問題でした。


そして2014年上演のⅡ!

わたしの苦手だった場面がなくなり、変わりに『ラ・カンタータ』で麻路さきさんと陵あきのさんがされていたステートフェアが入りました。
とっても可愛い場面で大好きだったので嬉しい反面『シトラス』じゃないけど良いの?と思わなくもなかったという…。
けど凰稀さんと実咲さんの初恋みたいなラブラブっぷりにメロメロでした。
デュエットダンスこそないけど、初演にはなかった黒燕尾があるのも嬉しかったです。


そんな感じで初演から薄味になった『シトラスの風』、満を持してⅢの上演となったわけです。
わたしの中では。

そして実際に体験したⅢ。
構成はⅡとほとんど変わらないのに、なんだか凄く楽しいんです!
めっちゃキラキラしてるーっ!!
もう緞帳が開いた時にスタンバイしている宙組生を見ただけで、何て爽やかなの?!
吹いてるよ、柑橘類の風が!とメロメロでした。

何なんでしょうね、この捉え方の違い。
やっぱり大好きな真風さんがいるからなんでしょうか?
それともすっかり宙組にハマってしまったからなのかしら、去年中日劇場に行った時は星組ファンでしたからねぇ。
真風さんが宙組生になって今や約5ヶ月、どうやら一押しの組は宙へとすっかり変わってしまったようです。

そして朝夏さんが率いる新生宙組に『シトラスの風Ⅲ』がピッタリなのはもちろん、フレッシュなトップスターから溢れる爽やかさが作品にプラスされ相乗効果が生まれているのがたまらないんですよ。
作品、組、トップスター、全部が爽やか!


やっぱりこういうのって素敵!と思わせてくれるのは、朝夏さん、真風さん、愛月さんと3人が並ぶところ。
プロローグ後の♪夢アモールや中詰めでスラッとスタイルの素晴らしい長身スターが立っているだけでも麗しい。
そして、これが宙組の1、2、3ですよ~!って全国の皆様に自慢出来ちゃうなんて最高じゃないですか。

さらに実咲さんの様々な美しいお姿が見られるのも良いですよね。
プロローグ、ステートフェアではキュートなのにノスタルジア、中詰めではキリッと色っぽく美人なお姉さま!
これまた全国の皆様に自慢できるレベルの素晴らしい歌声が堪能できるだなんて、良いショーだわ。

澄輝さん、凛城さんの美しい男役芸も各場面で楽しめますし。
様々な場面で和希さんや実羚さんなど下級生ながらもダンス巧者が活躍していたりと見所も満載!

あの苦手だった明日へのエナジーも、真風さんががむしゃらに踊っている姿を見つめていたら…何だか涙が溢れてしまいそうでした。
真風さんに、というのではなく。
自分は頭でっかちに色々考えてしまっていたけど、無心で観たらいいじゃない!と。
夢中に踊る宙組生の姿から、そんな風に感じさせられたんです。


わたしも夢中でシトラスの風を浴びまくろう!
そんな素敵なショーでした。