マルーンに乗って

お膝元で暮らす日常の思いつき

観劇中、ウバルドさまを見て感じていたこと徒然。

さて、大劇場公演が終わったら落ち着いて書こうと思っていた、ウバルドさまをガン見しながら感じていたことを綴っていこうと思います。


Ⅰ幕 1場 石壁

まず最初に出てくるのはウバルドなんですが、なんだか薄暗い!
オペラを合わせにくいんだけど「えぇ?どこから出てくるの?!」なんて心配は無用でした。
何故か一番手前かつ中央についてるLEDが常時セリ使用を表す真っ赤に輝いてるんです。(東京ではどうなるか知らないですが)
どうしてなのか気になるところですが、これの左側さえ押さえておけば暗がりでもウバルドが出てくる扉(?)が見つけられるんですよ。
(フィナーレもここから出てくるので大事!)

このウバルドが出てくる扉。
ウバルド本人と同じように右手に剣を持った人物が描かれているのですが、これはどうやら偶然だと思われます。
と言うのもカマンテとサウフェの登場する扉の絵柄はあまり関係なさそうなので…。
でも気づいた時は震えましたね。

で、登場。
物凄い暗がりで見にくいんだけど、石壁の中でのポーズも一瞬ですが格好良いんです。
が、my楽まで結局どの手がここで足はこう!みたいな詳細は謎でした…。

そして舞台へ出てきた後に剣をクルッと回して持ち直すんですが、これよく失敗しなかったなぁ!と惚々です。
さりげないですが、これも素敵なので注目ポイントでした。

時々衣装のドレープが左手に巻き付いてしまうことがあったのですが、裾さばきの上手い真風さんはそれすらも味方につけてお芝居されるのが流石だな!と。
わたしはむしろ巻き付いてる方が好きでしたね。

ここで手にしている剣は血塗られたバージョン…。
ファラオ暗殺、そして自身をも刺した剣を4500年立っても持ち続けてるって悲しいですね。

「俺にはようやく分かりかけてきた」

と言うけれど、他のエチオピア人と違って今になっても剣を手離せないウバルド…。
この辺りに木村氏の考えるウバルド像の秘密があるのかもしれません。

「愚かなのは」

「自分勝手なのは」

と自分を責める言葉はかつてアイーダに向けて放ったもの…、ただしカマンテとサウフェがなんですが。
よっぽど後悔してるんですね、お兄ちゃん。

何度も見て考えたのは果たしてここで登場してくるアイーダとラダメスがエチオピア人に見えているのか?ということ。

サウフェは銀橋中央で抱き合う二人を見て凄く嬉しそうなんですよ。
見て、というか優しい彼にとってそうあって欲しい願いの具現化のよう。
ウバルドはねぇ、どうも見えていない気がします。
この時二階の方なのかな?上に目線を送ってることが多いので、あえて見ないようにしているのかもしれないですね。

エチオピア人達は二人の願いを知っていたわけですが、最期に二人がどうなったかまでは知らないはず。
まして祈りながら一緒に亡くなったとは思わないでしょうし、死後の世界と言えども彼らとアイーダ&ラダメスが同じ場所に行けるだろうか?というのが気になっています。
美しい幻なのかな?


2場 イシスの神殿

そして突如物語が始まります。

ここはねぇ…本っ当ーにどう捉えるべきか悩みに悩みました!

「もう一度やり直せるなら!」

と願うウバルドに神様がやり直させてくれているのか、それとも彼が過去にあったことをわたし達に教えてくれているのか。
もしやり直しているなら4500年間失敗し続け、さ迷える魂のようになってしまってるってことなんですよ…。
それでは余りにも悲しすぎる存在です。

ただわたしはmy楽にもしかしたらこういうことか?!という閃きがあったので、単純に時間が巻き戻ったんだと思うことにしました。

しっかしここのウバルドったら、すんげー強そうなのにボッコボコ!
一幕ラストじゃ一人でケペルとメレルカを押さえ込んでるというのにやられっぱなしです。
まぁ複数人に槍で押さえ込まれちゃどうしようもないでしょうけど、それを振り払って去るってどんだけの力持ちなの…。
しかもその姿が格好良いってなんなのさ!
ル・サンクの写真、本当に素晴らしいです。

大体見張ってなくていいのかエジプトよ。
閉じ込めたりもしないのも不思議。
だって結構エチオピア3って自由に日々過ごしてそうなんだもん。
(アイーダですらアムネリスの元で働かされてそうなのに)

下手奥にはけて行く姿も素敵なウバルドさま。
このあとぐったりしてるサウフェを回収に行ったかと思うとちょっと面白い。


3場 石壁

この場面にエチオピア3は出ていないのですが。

「俺は見てたぜ!」

だそうなので、どこからか覗いていると思うと楽しいです。
よくもまぁラダメスを殴りに行かなかったもんですよね。

あと

「指輪を差し出され、お前は喜んでた」

と言いますが、特にアイーダは指輪の件では表情変えないんですよね。
むしろラダメスの「守る人がいなくなります」を聞いたときに、「はっ!」とするのが恋してるんだなぁって感じ。
まぁ、そこも含めてエチオピア3は怒り狂ってたのかもしれません。


5場 石壁

のっしのっしと下手花道から現れるのが素敵ですよね~。

で、この場面で一番気になること。

アイーダの「ウバルド」呼び。

…名前で呼びあう仲なんですかね?
どうしてここだけ名前で呼び捨てなんだーっ!メチャクチャ気になるんですけど!!
そんな深い意味なんてないのかな。

もちろん単純に芝居としてアイーダの台詞に名前を入れ込んでるだけっていうのは承知してますけどね。
やっぱり何かあるのかな?ってここは思いたいです。
たとえ脚本に描かれてなくっても!(アカンやん)

さて大事なことは2回言うウバルド。
とにかく剣を取り返したそうですが、その手段めっちゃ気になります。
一つ分かることは少なくとも朝日奈蒼くんはボッコボコだということ。
剣は彼の懐に収まってましたからね。(ルサンク参照)

3場ではアイーダをガン見してるのでそんな暇ないし、チャンスがあるとすれば4場メンフィス神殿なわけですが…。
「あぁ、俺将軍じゃなかった…」と落ち込んでいる朝日奈くんの後をつけ「おらおら、剣はどこにやった!」と3人がかりでボッコボコなんでしょうか?
恐いわ、エチオピア3。
まぁ、勝手な想像なんですが。

で、お兄ちゃんは妹にグイグイいくわけです。

剣を突きだし、床ドン!
からの、顎クイ!
そして腕グイ!
最後は裾ガシッ!だーっ!!

…うん、どれもこれも妹にすることじゃないよ。
しかも何?あの溢れる色気。
それ今必要ですか?!
観客は嬉しいですけど!

どうもこの辺り果たして実の兄妹なのか疑わしい…、とすらわたしは思っています。
まるで悪い男に引っ掛かった女性が、何俺以外に目移りしてやがるんだ!って責められてるようにしか見えないんだもんなぁ…。

それはさておき。
上手花道まで到達したウバルドはアイーダのことはカマンテに任せ本舞台へ。
まぁここでたぎること、たぎること!
何故ここで一躍りなんでしょうね。
あまりの剣の振り回しっぷりにエチオピア人女性たちも怯えまくり。
…一応エチオピアの王子様にも関わらずあんなに恐がられるって何だか凄い。
中でも大海亜呼さん演ずるヤナーイルは「うわぁ…やだなあ。こっち来る。端っこに避けとこう、と思ったら捕まったーっ!」となるのが面白いです。
どんだけ嫌われてるのよ、王子様。

このヤナーイルとの絡みなんですが、初日開けてから前半の方はこの二人過去に何かあったの?というくらいに意味ありげに芝居してたのです。
(大体通りすがりに上半身抱えるってのがヤバい)
ところが新公挟んでから後半は特に含みなどはなさそうに、さらっと通りすがりを演じてたのが印象に残ってます。
(上半身は抱えますけどね)
まぁ、これはわたしの勝手な見解ですがどうもウバルドは女性(特にアイーダ)に対して潔癖な反応なので、ここらのエチオピア人女性たちとそういう仲な方は一人もいないと思います。
だから後半のさらっとした演技の方が好きでした。

で、一通り大暴れがすむとセンターでギラギラと剣をかざすウバルド。

実は12年前初演を観た時、さっきまであんなに♪アフリカ~なんて楽しげに歌っていたのに急に♪変わった!変わった!と歌い出すエチオピア人女性たちがよく分からなかったのです。

しかし真風さんをガン見してて分かったこと。
ここでエチオピア人女性たちはウバルドの剣に魅せられているんですね。
ある者は目に涙をいっぱい溜めながら、ある者は剣を見つめながら表情がギラギラと、そして「そうだった!」という気づく者。

そうだ!私たちはエジプトに酷い目にあわされたんだ!!
ここでアイーダと一緒に嘆いている場合じゃない!
断固抵抗しなければ!!
そんな感情が彼女たちの中でメラメラし始めるんです。
分かるんですよ、表情だけで!

ここのウバルドの思いに呼応するように熱を帯びるエチオピア人女性たちが恐いですよ。
でも彼女たちにそうさせるカリスマ性がまさしく王子様を思わせるのがいいんです。

そしてその決意を確かめるとウバルドは顔で皆を下手に集めます。
はい!顔クイきたーっ!!
何故ウバルドとカマンテは人を顔で呼ぶんだ…。
長髪だし、無駄に格好良すぎますから!

カマンテに責められ下手まで来たアイーダ、なんと後ずさりした先にウバルドが待ち構えてます。
このぶつかった時にウバルドがアイーダの腰に手をやるのが、何ともエロいです。(言い切った!)
ってか、兄妹なんですよね?!(しつこい)

サウフェに呼ばれ下手花道にアイーダが移動した後、お兄ちゃんったら妹を気にするかと思いきや何故かアンニュイな佇まい。
ここで顔にかかった髪をなおしたり、右手でくるくると剣を回したりとセクシー(?)な小技を繰り広げているのは是非押さえておくべきだと思いますよ!

そして皆で罵るのです。

「お前は変わった!」

「奴隷に変わった!」

でもねぇ、上手花道に走っていったウバルドの顔にはまるで後悔のような表情。
ふと冷静になってみると「ちょっと言い過ぎたかな…」と言わんばかりに下手のアイーダを見つめます。

「王女であることをお忘れなく」

これぞウバルドの言いたかったことの核心なんでしょうね。
まるで本当は慰めたかった風情だったのに去っていってしまいます。
切ない…。

あと「俺はお前とは違う」の歌声がセクシーで好きです。
真風さんは低い声が良い。
キュンキュンします。


8場 アムネリスの居室

ここもエチオピア3は出ていないのですが一つ気になることがあります。

まずアムネリス。

「愚かな振る舞いは慎みなさい」

なんて大層なことを言ってますが一番最初にビンタしたのあなたですよ!
しかもでっかい指輪をしている手の甲の方で!!
これ…凄い傷になりそうなんですけど。
それも顔に。

そして女官たち。

小突くにどつくは当たり前。
タオルでしばき、水を浴びせ、髪を掴み、あげく首絞めまで!

『NOW ON STAGE』の実咲さんの足には痣があって、恐らくこの場面でついたんだと思うんです。
そうなるとアイーダだって傷だらけってことですよね。

…その傷だらけのアイーダにエチオピア3が気づかないなんてこと、ありえます?

女官たちは直ちに逃げた方がいいと思います。
怒り狂ったエチオピア3が、特にウバルドが何するか分かったもんじゃないですよ!
(♪王子は深くお怒り~)

どうもウバルドはアムネリス嫌いっぽいなぁと何の理由もなく思っているのですが、この場面のせいなのかもしれません。


9場 凱旋(メンフィスの門)

全くの余談なんですが、この場面の初めに「凱旋だーっ」を言っているのはエチオピア8だそうです。
(一人目は実羚さん、二人目は?)
一幕はエチオピア人役なのに大変ですね。

さてメンフィスの門に集まるエチオピア人たち。
エチオピア3は上手花道で最初ファラオを一応見たりしています。

「地上のものは、今や総てこのファラオの手の内にある」

その時に三者三様に憎々しく視線を外すのがもう!
エチオピアがお前のものなわけあるか!ですよね。
でもどうすることもできない。

さらにここではまずラダメスに王家の首飾りが授けられたりとエジプト側がやたら華やかな場面なんですが、エチオピアの王子様だったウバルドにもかつてこういう華々しい日があったのでしょうか?
そのことを思うとわたしは切なかったです。
特になんの感情なく見つめているのが、かえって沸々としたものを感じさせます。
そこからの憎しみの表情だから、まだ諦めてないことも思わせるのです。

そして連れてこられる新たなエチオピア人たち!

戦士として戦っていたということは、もしかしたら顔見知りもいたかもしれなくて…。
特にサウフェの反応が顕著で、手も伸ばしたりしてるんですよ。
思わず立ち上がったカマンテとサウフェに「待て!」と止める姿はまさに王子様だけど、行ったところで何ができるのかという追い詰められた3人がもう!
サウフェなんてもう泣かんばかりの表情で手もギュッとしてるのが…、見てるこちらも泣けます。
平和なエチオピアの頃なら上の二人がそんなサウフェを慰めてたかもしれないけれど、もうそんな余裕もないんですよね。

「同じ人間なのに、これほどまでに違うのだ!」

の歌詞は人数の少ないエチオピア人が頑張って歌ってるのが好きです。
本当に悔しさが伝わるから。

そしてそこに連れてこられる父王アモナスロ!

はっ!となりながらも真っ直ぐ向かわず、一応探りながらウバルドは駆けてくんですが。
ここオペラでガン見すると背後のエジプト兵たちが、ちっとも気にしてないのがかえって恐い。
反応するまでもない存在だと言わんばかり…。

で、ここポイントですよね。

「父上!」と立て膝!
王子様っぽいーっ!!(そうなんだってば)
カマンテとサウフェも立て膝するのがたまりません!

そして自分の命と引き替えに父を助けてと懇願するアイーダを信じられないものを見るかのような苦汁の表情のエチオピア3。
3人の立て膝は、この事態を詫びているようでねぇ…。

だのにウバルドはたまらず立ち上がりアイーダを庇う!
お兄ちゃん、大好きな妹を見捨てられるほど冷血にはなれないようです。
こんな風に何度となくアイーダは助けられてきたと思うのですが、彼女はそんな優しさに気づいているのでしょうか?

そしてついにはアモナスロ王も殺せ!と叫びだす。

命を捨てようとしている家族を見捨てられないウバルド…。
ここではウバルドの優しさを感じます。

ストップモーションの時には上にも書きましたがケペルとメレルカを一人で押さえています。
もう、必死さにグッとくるんです。
放たれたあとは一人で父と妹を抱え込みます。
それくらいしか出来ないウバルドの姿が余りに非力すぎて、でもこの二人に暴力を奮われるくらいなら自分が傷ついた方がいいと思うような人なんだろうなと伝わってきて辛いです。

ウバルドはエチオピアでは優しい王子さまだったんだよね、その幸せな日々を突然エジプトに奪われ囚われの身に…。
そりゃ人も変わるよって話です。
アイーダだけでなく、ウバルドも色々と変わってるんだろうなぁと思います。

あと男役としての大きさが出て、この抱え込むお芝居好きでした。

ラダメスの望み

「エチオピア人の解放を!」

を聞いた時の「はぁ?!」って表情が何とも言えません。
予想外ですもんね。

でもサウフェは一瞬喜ぶんですよ!
連れてこられた新たなエチオピア人は酷い目にあわされないんだ!と言わんばかりに。
どれだけ心優しい子なの…。

「エチオピア王とその一族のみエジプト国内にとどめておくなら」

を聞いた時凄くショックを受けているように見えるので、もしかしたら自分も帰れると思っていたのかもしれませんね。

ウバルドも囚われ身が続くということを聞いて下を向いて首を振ります。
そんなことあり得ない!と言わんばかりに、本当に悔しそうなんです。

「勝利した者が報いすら求めず、ただ慈悲を施すとは…」

と歌うウバルドは勝った時にはああしてやるんだという、具体的には何か分からないけどすでに復讐のようなことを考えているのが感じ取れて恐いです。
俺が勝った時にやるように、お前たちも俺達にするんだろう?と言わんばかりに。
当然ウバルドだってエジプト兵に慈悲を与えるなんて考えられないんです。
何故ならこの後神官が歌うように、散々いいように搾取されまくってる側ですから。

この組長が歌っている時にギラギラと睨み付けてるのがもう!
結局ケペルにボコボコにされてしまうんですが、ウバルドにとっては信じていないエジプトの神様なんて本当にどうでもよさそうです。
ファラオに対しても単純にエジプトのトップとして恐れているといった感じですしね。
ちょっと引いてるけど、凄く睨んでますから。

再びストップモーション。
ケペルに胸ぐら掴まれてるんですが、ウバルドの方が背が高いので上から目線でメンチ切ってるように見えなくもないのが中々良い絵面です。

そして放たれ、再び家族の元に。

余談ですが『NOW ON STAGE』によると朝夏さんは家族が揃っているのを見て「良かった」と思っているとのこと。
この必死な状況を見て良かったって!ちょっとラダメスは変わった人だなぁと思います。
決して微笑ましくもないですしねぇ…。

♪世界を求むを聞いて「無理だ」と歌うのがエジプト側だけでなく、エチオピア人もというのがラダメスの求めるものの困難さを伝えています。

ウバルドも…どのタイミングだったか、ここでだと思うんですが一瞬顔が向き合うんですね、ラダメスと。
その短い時間に目を合わせようとしているようで、さらに驚くぐらい睨み付けてますからね。

それなのに大事な妹が憎いエジプトの将軍の願いに呼応するように歌い出す!

もうね、そのアイーダの行動に気づいた途端に絶望の表情なんです。
驚きなんて通り越してしまったような。

おそらくアイーダの行動を止めたいようなんですが、それを父に止められてしまいます。
信じられないものを見たと言わんばかりに目を見開いて妹を見つめ、そして父と何やら話続けるウバルド。

父の作戦に乗っかったのは王の命令を聞くというより、やはりアイーダが自分のところから離れていったのが大きかったのかな…とまずここで感じます。
ウバルドはアイーダに王女らしくあって欲しい、でもここでの振舞いは到底ウバルドには受け入れられないもので。
しかも彼にとって王女らしくもない。

このタイミングでファラオがラダメスの願いを聞き届けたことによって、さらにダークな世界に足を踏み入れた感が凄いんです。

果たして父王と何を画策しているんでしょうね?
実際のところ声を出してお芝居をしているわけではないそうです。
でも凄く惹き付けられますよね。
真風さんのそういう芝居心が好きです。


こうしてウバルド王子が絶望の中一幕は終わるのでした。

余談ですが一幕ラスト、時々乱れた髪を素で整える姿が色っぽくていいんですよ。